最上の教育法はこれだった①【ユダヤ式学習法/書評・坂本七郎】

書評

頭のいい子に育てるには何をしたらいいのか、生まれつきだという人もいるし、教育次第だという人もいます。子供が小学校にはいり、自分の学生だった頃を思い返してみました。学年が上がるにつれてついていけなくなり、勉強が嫌になった記憶がよみがえります。理解するのに余裕があったら楽しかったのかな?と思い、子供にどう向き合っていこうか考えていました。そんな時、ユダヤ人がとても優秀な民族であると耳にしました。優秀な人を多く輩出しているのです。ユダヤ人の人口は、日本人の約10分の1でしかありません。しかし、ノーベル賞受賞者の23パーセントはユダヤ人なのです。なぜ優秀な人がそろいもそろってユダヤ人なんだろう?!興味をもち、調べているうちにこの本にたどりつきました。

著者:坂本七郎さんってこんな人

家庭学習コンサルタント、ドリームエディケーション代表、オンライン家庭教師

1977年生まれ

塾講師や家庭教師など5000人以上の学習指導の経験から、家庭学習こそが学力アップのカギであることを確信。全国の小・中学生とその保護者に対して、成績が伸びる勉強のやり方、子供をやる気にさせる親子の関わり方について教えている。

坂本が直接指導をおこなう受験教材の参加者からは「定期テストでいきなり5教科合格48点アップ、9教科合計100点アップ」「順位が40番上がって学年1位獲得」「2か月で模試の偏差値20アップ」など喜びの声が全国から届いている。

著書『ユダヤ式学習法』『小学生の学力は「計画」できまる!』『中間・期末テストに強くなる勉強法』『小学漢字1006が5時間で覚えられる問題集』『出る順「中学受験」漢字1560が7時間で覚えられる問題集』(すべて大和出版)がある。

坂本七郎ブログより引用

わが子の学力がグングン伸びる ユダヤ式学習法(大和出版)【電子書籍】[ 坂本七郎 ]

現在は中古品または電子書籍での販売になります。この記事はこの本を読んで紹介しています。

小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集 〈さかもと式〉見るだけ暗記法実践版/坂本七郎【1000円以上送料無料】

こちらも購入してみたのですが、ユダヤ式で紹介されていた漢字の覚え方でした。嘘みたいですが、実際やってみるとすごさがわかります。 忙しい小学生、時短で覚えられておススメです。

小学生の学力は「計画力」で決まる! “自学自習力”の教科書 [ 坂本七郎 ]

あの有名なくもんも「自学学習」に着目した勉強法ですよね。自分で学んでいく力解決しようとする力、勉強の基盤になるのではないでしょうか。小学校中学年・高学年からおすすめです。


ユダヤ式学習法を行うにあたって

ユダヤ人が日々行っている学習法ハブルータとは

ユダヤ教神学校では日常てきに「ハブルータ(対面学習)」と言われる学習法をおこなっています。ハブルータは「学生が二人一組になり、お互いに勉強したことを教えあう」という学習法です。

ユダヤ人はこの「お互い教えあう学習法」を日々おこなっているのです。家庭でのその学習法の取り入れ方が書かかれていました。簡単に説明すると「1日に20分、週に2回、学校の授業内容を子供から説明してもらう」のです。それを上手に取り入れることで劇的に変化するのです。いきなりネタバラシしましたが、このハブルータは、行う前の段階もとても大事です。この記事ではユダヤ式を行うメリット事前準備について紹介していきます。

ハブルータのメリット

  • 勉強に対する「やる気」がそだっていく。
  • 親子のコミュニケーションが劇的に改善される。
  • ディベート力や論理的思考力が見につく。

ハブルータには「やる気を高める仕組み」が組み込まれています。子供は親の顔をよくみてますよね。私生活の愚痴や勉強のつまずきを怒らずに耳を傾け、頑張っている姿勢を認めてあげることで信頼関係が生まれるのでしょうね。納得です。また、子供が自分で考えたことを発表する機会を日々の生活に取り入れるのでディベート力がつくのです。

はじまるにあたっての事前準備

ステップ①

「勉強以外の話題」で子どもの話を聞いていく→ゴール:子供の口から愚痴や悩みがでる

ステップ②

「勉強の話題」を入れながら子供の話を聞いていく→ゴール:子供の口から勉強の悩みや不安がでる

ステップ①では勉強以外の話をして、まず親子の信頼を深めることが目的となります。愚痴がでるというのは信頼関係が高い水準にまで達した証拠です。そこではじめて勉強の話題をだします。また、ステップ②のゴールは勉強に対する愚痴や不安を口にすることです。不安や悩みを知っておくことが、ユダヤ式を始める動機となるからです。

笑顔で:子供は親の表情にとても敏感

楽しく:この意識が会話の雰囲気を変えます

目を見て:コミュニケーションの基本中の基本

うなずく:黙っていては伝わらない

この4つの要素で親子のコミュニケーションは劇的に深まります。

親が楽しんでたら、子供も一緒に楽しい気持ちになります。また、目をみて、うなずくことで、自分の話を聞いてくれていると安心感も得られます。普段からの信頼関係があってこそ学力に繋がるっていうのがよくわかります。

焦らずに毎日少しずつ話を聞いてあげるのが大切です。



おわりに

ここまでで、ユダヤ式学習をする事前の準備が整いました。わざわざ言われなくても当たり前のことなのかもしれません。しかし、あらためて文章を読むことによって、子供と向き合う機会がうまれるのではないでしょうか。

ユダヤ式学習法が、いかに子供との信頼関係が必要な学習法なのかがわかります。また、この学習法を通じて信頼関係がさらに深くなるのもよくわかります。

具体的な中身については 誰にでも当てはまる一番の教育法②【ユダヤ式学習法/坂本七郎】

で記事にしていきたいと思います。