星について知りたいけど、何から調べたらいいのかわからない。子供と星の話をしたい。と考えている人いませんか?この記事では、夏の星座についてと星にまつわるギリシャ神話のお話しについて紹介しています。星の好きな大人の方や、小さいお子さんがいるご家庭でも楽しんでいただけると思います。
春の星座
秋から冬の間は、地平線近くの低空に見えていた北斗七星が、春になると北の空高くのぼってかがやきます。春の星空で目立つ北斗七星は、ほかの春の星座をさがすための目印でもあります。
また、望遠鏡もいいのですが、星座を見るなら私は双眼鏡がおすすめです。目に見えない星がよく見えて、さらに手軽に持ち歩けるからです。ぜひお試しください。
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星の明るさ
1等星というのは、星の明るさのことを言っています。夜空に輝いている星の明るさを1等星、2等星などとランクづけしたのが、「光度」とか「等級」とよばれる星の明るさの表し方です。肉眼で見える限界の明るさの星が6等星で、その100倍の明るさの星が1等星です。1等星より明るい星は0等星、マイナス1等星、マイナス2等星などとマイナスをつけてあらわし、6等星より暗い星は、7等星8等星と数字が大きくなっていきます。
北極星
北極星は、北の空のいつも同じ場所に見えている2等星の星です。季節や時間によっても場所がかわることはありません。北の空を観察していると、星が北極星を中心にした回っていいるのがわかります。北の空の星だけではなく、北半球から見える星は北極星を中心に回っているのです。

春の大曲線
春の星座めぐりの目じるしは『北斗七星』です。2等星6つと、3等星1つが、ひしゃく(大きなスプーン)の形にならんでいます。また、北斗七星は星座の名前ではありません。北斗七星はおおぐま座という、大きな星座の一部です。おおぐま座のしっぽとからだの部分を形作る星のならびなのです。
その北斗七星の弓なりにそった柄のカーブをそのままずっと南にのばしてたどるのが『春の大曲線』です。この大きなカーブの途中にはうしかい座のオレンジ色の1等星アルクトゥルスがあり、さらにのばしていくとおとめ座の白色の1等星スピカにいきあたります。また、うしかい座のアルクトゥルスは「クマの番人」という意味です。おとめ座は等星のスピカ以外が暗い星ですが、88星座の中で2番目に大きい星座です。
おおぐま座のおはなし・ギリシャ神話
おおぐま座になっている大きなクマは、もともとは月と狩りの女神アルテミスにつかえる美しい精のカリストの姿で、すぐ北にあるこぐま座は、その子供のアルカスの姿だと言われています。あるとき、大神ゼウスの愛をうけたカリストは、男の子アルカスを生みました。しかし、アルテミスはこれを許さずにカリストをクマに変えてしまいます。カリストの子アルカスは、母がクマにされたことも知らず、立派な若者に育ちました。ある日、アルカスが狩りをしていると、カリストであるクマに出会いました。カリストはうれしくてかけよりますが、何も知らないアルカスは弓でしとめようとしました。大神ゼウスは、大慌てでアルカスも子ぐまの姿にかえると、天にほうりあげ、この母子を、おおぐま座とこぐま座にしたといわれています。
おとめ座とてんびん座のおはなし・ギリシャ神話
古くメソポタミアでは、おとめ座は「麦の穂」、てんびん座は「死の天秤」とよばれていました。「死の天秤」は女神アナトが死者の「善悪」をさばくのに使った正義の天秤です。ギリシャ神話でのおとめ座は、正義の女神ディケとされています。ディケは、初めは人間といっしょに地上にくらし、人々に正義を教えましたが、人間が悪いことを覚え、貧富の差ができて戦争をするようになると、それを悲しみ、夜空に駆け上がって星座になってしまいました。星座になったディケは、アストラエアとよばれるようになりました。スピカはラテン語で「麦の穂」という意味で、おとめ座の星座絵には麦の穂がかかれています。
しし座
しし座は、春の南の高い空に見える形の良い星座で、1から3等星の明るい星がししの形にならんでいます。
しし座のおはなし・ギリシャ神話
ネメアの森には不死身のライオンが住みつき、周辺をあらしていました。勇者ヘルクレスにエウリュステウス王は、「このライオンを退治するように」と命じました。ヘルクレスはまずおお弓で射ってみましたが、ライオンは平気でした。弓がきかないとわかると、ヘルクレスは棒をふるって洞穴に追い込み、腕でライオンをしめ殺しました。このライオンが天にあげられ、しし座となりました。こんなわけで、夏にヘルクレス座が頭上高く見えるようになると、しし座はこそこそ逃げるように西の地平線へとしずんでしまうのです。
かに座
春の宵の頭上高く、しし座の顔の前にあります。しし座の1等星レグルスとふたご座の1等星ポルックスの中間あたりにあります。かにの甲羅の中にぼんやりしたものが見えます。これはプレセぺ星団とういう星のあつまりで、肉眼では見にくいですが、双眼鏡でみるとたくさんの星の粒が見えてびっくりします。
かに座のおはなし・ギリシャ神話
うみへび座の怪物ヒドラを勇者ヘルクレスが退治しようとしたとき、ヒドラの味方をして戦ったのがこのかにです。かんたんにヘルクレスに踏みつぶされてしまいますが、立ち向かいよく戦ったので、女王ヘラがあわれんで天にあげ、星座になりました。
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うみへび座
88星座の中で、一番大きいのがうみへび座です。はるだけ東西に長く、頭からしっぽまで全部みることができます。
うみへび座のおはなし・ギリシャ神話
うみへび座のへびは、水に住むドラゴンの一種だといわれています。ギリシャに伝わるとヒドラ(水へび)とよばれるようになりました。ティリンスのエウリュステウス王がヘルクレスにこのヒドラ退治を命じました。頭が9つもあり、切ってもまたすぐに次の頭がはえてくるという不死身のヒドラにヘルクレスは苦戦します。しかし、頭を切った切り口を火で焼いて、ヒドラの頭が再生するのをうまくふせぎ、最後の頭は大きな岩の下に頭をうめて、退治しました。
おわりに
「一番星みつけた!」さて、一番星とは何のことでしょう。金星と答える人もいます。しかし、これといった答えは実際ありません。その日にその人が一番最初に見つけたのが、その人にとっての一番星です。昔の人が考えたギリシャ神話や星に関するお話しも、ひとつの星座からたくさんのお話しがみつかっています。宇宙には不思議なことがまだまだたくさんあって、世間でいう常識なんてありません。家でも、子供のおもしろい発想をいかした楽しい物語をつくっみてはどうでしょうか。
夏の星座と神話もぜひ読んでみてください:http://fd-matsu.180r.com/astronomy-sinwa/