アトピー性皮膚炎の治療で知っておくべきこと【敏感肌の子供にも】

生活

突然ですが、あなたのお子さんは肌がカサカサしていませんか?肌が敏感肌(ドライスキン)の子供が最近増えています。この記事ではアトピー性皮膚炎の治療で知っておくべきことと、ドライスキンのお子さんがアトピー性皮膚炎にならないように予防する基礎知識を紹介しています。また、私は管理栄養士として栄養指導を行ってきました。普段の食生活にとりいれてもらえるように、「アレルギーの予防・治療に役立つ栄養素や食品」についても紹介していきます。

アトピー性皮膚炎の原因について

遺伝的な体質と環境。この2つの原因が重なると、アトピー性皮膚炎が発症します。

アレルギーに関する環境因子について

アレルギーの発症および症状増悪にかかわる因子としては、第一にアレルゲンがあります。主にダニ、カビ、花粉、ペットの毛などがあります。広い意味の環境アレルゲンとしては食べ物も含まれます。これは一般に経口感作ですが、経皮的にも経気道的にも感作されることがあります。その他、ウイルス感染などの呼吸器感染や屋外大気汚染物質(産業廃棄ガス、自動車の排気ガス)、室内汚染物質(建築物由来の揮発性有機化合物や暖房器具などの燃焼排気ガスなど)、受動喫煙などはアレルゲンによる感作あるいは症状悪化因子となります。

寄生虫

寄生虫感染では好酸球顆粒タンパク質による傷害(外からの異物が侵入すると、その部位に血液を集め、その中にある異物を食べる働きのこと)は寄生虫にむけられるのですが、アレルギーではこれらが自らの体にむけられるところに問題があります。

食品添加物

食品添加物でも、皮膚・粘膜症状や喘息などが誘発されることがあります。肉類の着色料として用いられることが多い亜硝酸塩は皮膚・粘膜の浮腫を誘発することがありますし、ワインやドライフルーツに用いられている亜硫酸塩は胃の酸性環境で亜硫酸ガスを発生し、喘息症状を誘発することがあります。

乾燥冷気

アレルギー疾患の中でも喘息では、運動時(ランニングなど)の乾燥した冷気の吸入で症状が悪化したり、誘発されることがあります。

気象条件

気象との関係では、喘息発作との関係が古くから注目されています。特に、台風の前などの前線の張り出し型に関連があるという報告もあります。

薬物

薬物との関係では、アスピリンや他の非ステロイド性抗炎症薬は成人ではかなり問題にされていますが、、小児では比較的少ないようです。

 

他に、激しい感情表現やストレスが喘息の発症・憎悪因子となることがあることも知られています。

アレルギーの予防・治療に役立つ栄養素や食品

各種栄養素の中には健康の維持・増進さらに特定な疾患の予防・治療を助ける働きをもったものがあることが明らかにされています。これらの栄養素を豊富に含む食品は機能性食品といわれ、注目されています。

一般的には健康食品とよばれていますが、これらの食品の中でも厚生労働省が依嘱する審査機関を経て厳しく検査され、その健康表示が厚生労働大臣により許可される健康食品は、特定保健用食品(トクホ)といわれ、栄養機能食品を含め、保健機能食品といわれています。栄養機能食品の対象はビタミンとミネラルであり、一定の規格・基準にあっていれば表示できます。

アレルギー疾患の予防・治療を助ける栄養素の働きとは、3つにわけられます。

①アレルギーの成立を抑える働き・②アレルギー性炎症を鎮める働き・③症状の悪化を防ぐ働き

この3つについて紹介していきます。

①アレルギーの成立を抑える働き:この働きをもつ食品としては、乳酸菌飲料が注目されています。腸内細菌叢の中でもビフィズス菌などのような善玉菌を増やすことにより、アレルギーの成立を抑えることができます。腸内の善玉菌を増やし、細菌叢のバランスを整える生きた微生物をプロバイオティクスといいます。善玉菌を増やす栄養素として食物繊維オリゴ糖などがあり、これらはプレバイオティクスと呼ばれています。

②アレルギー性炎症(アレルギーの症状)を鎮める働き:この働きをもつ栄養素にはn-3系多価不飽和脂肪酸があり、幅広いアレルギー疾患でロイコトリエン(炎症を引き起こす最も重要な活性物質の1つ)の合成や働きを制御することが動物実験で明らかにされ、臨床研究でもこのような効果を示唆する成績が発表されています。また、n-3系多価不飽和脂肪酸であるEPA(魚油に含まれる)には腸内善玉球菌を増やす働きもあり、アレルギーの成立をも制御する可能性があります。また甜茶のポリフェノールが蕁麻疹やアレルギー性鼻炎を引き起こす重要な活性物質であるヒスタミンを制御することが臨床的に報告されています。

③症状の悪化を防ぐ働き:この働きをもつ代表的な栄養素にはビタミンCE、β―カロテンなどがあります。主な効果は抗酸化作用です。炎症が起こると活性酸素が生産されます。炎症が強ければ強いほどこの生産量は増えます。活性酸素は生きた細胞を激しく損傷する働きをもっており、炎症の局所の損傷を大きくしています。このような有害な活性酸素を消去する機構はもともと人には備わっていますが、生産量が多すぎると処理しきれなくなるので、処理を手助けするためには抗酸化作用をもつ栄養素を補わなければならなくなります。

さらに、本来人が消去酵素としてもっているスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)による消去過程を手助けする亜鉛、銅、セレンなどばかりでなく、茶のカテキン、赤ワインのポリフェノールなど植物に含まれている多くのポリフェノールなどがあります。

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感想(250件)

かゆみを抑える方法

かゆみが増すとひっかきます。ひっかくと湿疹がさらに悪化して、またかゆくなるという悪循環を引き起こします。かゆみを抑えるのは抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬をきちんと指示通りにぬるのが大事です!また、紫外線・暖房(乾燥)、長時間の入浴、はかゆみの原因となります。かゆくなったら保冷剤で冷やしましょう。

敏感肌(ドライスキン)と正常肌に違いについて

ドライスキンは、角質の水分が減少したため、皮膚がカサカサになり、バリア機能が低下します。その結果、ダニ・紫外線・発汗などの刺激を受けやすく、細菌・ウイルスの侵入が簡単になり、肌がダメージをうけます。

うちの息子は赤ちゃんの時、よく肌がカサついていました。病院の先生によく言われていたのは、「ワセリンを1日何回も何回も塗ってあげてください。」ということでした。とにかく保湿。肌の弱い子はバリアをするのが大事なのだとか。

肌がカサついているとアレルギーとなりうる環境因子がはいりこんでしまうのですね。アトピー性皮膚炎は遺伝的なものもあるので度合いにもよりますが、なるべく小さい時から気を付けてあげることで防ぐことができるのです。

ドライスキン(敏感肌)のスキンケア

・入浴・シャワーで汚れ、ダニ、花粉などを洗う。

・石鹸・シャンプーは低刺激のものを使う。

・石鹸をよく泡立ててやさしくよくすすぐ。

・入浴後はタオルでおさえるように拭く。

・風呂上がりの保湿剤のケアも忘れずに。

・刺激物(発汗・紫外線・香料)などに注意する。

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感想(302件)

10か月の息子にいろいろとベビーソープを試しましたが、このベビーソープが一番肌でした。これ以外だと、カサカサになるので使えません。試してみるかちあります!

治療のゴールとは

アレルギー体質・敏感肌は今の医学では変えることが難しいので、治療のゴールは「ふつうの生活ができるようにコントロール術をみにつける」ことです。

湿疹を抑える→ステロイド外用薬(免疫抑制外用薬)

かゆみを抑える→抗ヒスタミン薬

乾燥肌を守る→スキンケア

気候や体調によって度合いが変わるので、年中同じ薬を塗るってわけにもいきません。その時々にあった用法で向き合っていけたらいいですね。